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制作記

【特殊潜航艇母艦 日進】製作記①(艦橋と船体の作成)

こんにちは。なみだれです。

今回からは、特殊潜航艇母艦、日進の制作に取り掛かります。

特殊潜航艇母艦日進(1/700、アオシマ)の箱絵

運良く限定版を入手できたのでカタパルトやクレーン、マストはエッチングになります。

日進とはどんな船?

特殊潜航艇母艦 日進とはどんな船なのかWIKIで調べてみました。

軍艦「日進」(3代目)は太平洋戦争開戦直後の1942年(昭和17年)2月末に完成した日本海軍の水上機母艦。水上機の運用も可能だが、「日進」は艦内に特殊潜航艇甲標的を搭載し、艦尾から進水・発進させることが出来る特殊艦である(甲標的母艦)。だが太平洋戦争において本来の甲標的母艦として活躍する機会はなく、ミッドウェー作戦では魚雷艇部隊を輸送した。続いてガダルカナル島の戦いからキスカ島撤退作戦支援に至るまで、高速輸送艦として多くの輸送任務に従事した。 1943年(昭和18年)7月22日、ニュージョージア島の戦いに伴うブイン輸送作戦従事中に、ブーゲンビル島ショートランド泊地近海でアメリカ軍機の爆撃を受けて沈没した。

艦名の日進は、間断ない進歩・成長を意味する。 日本海軍の軍艦としては、明治初期の「日進」(オランダのギプス社建造)、 日露戦争に参加した春日型装甲巡洋艦2番艦「日進」(イタリアのアンサルド社建造)に続き、 甲標的母艦の本艦は3代目。

搭載機
敷設艦時は上甲板のみに搭載し、水偵12機の計画だった。

水上機母艦としては、十二試二座水上偵察機12機+補用3機、特殊水偵8機+補用2機の計常用20機、補用5機、搭載爆弾250キロ48個、60キロ288個の計画になった。第1状態の大体配置によると甲板上に一二試水上偵察機12機、特殊水偵(機種の記載無し)2機の計14機、格納庫内は後部に折り畳んだ一二試水上偵察機5機、前部に同じく特殊水偵6機の計11機を搭載する計画となっている。

兼甲標的母艦としての竣工時は水偵12機を計画、また9機から12機とも言われている。機種は竣工時の公式図には零式水上観測機が描かれている。実際の搭載機としても公試時の写真から零式水上観測機1機、零式水上偵察機1機が確認され、1942年夏撮影の写真には零式水上偵察機など3、4機が写っている。

引用ここまで。

艦首の14cm連装砲3基を除くと水上機母艦瑞穂によく似ている外観です。

ゲームのスペックみたいな感じで考えると、砲撃力は軽巡並で甲標的の雷撃能力と水上機の航空攻撃で万能艦の雰囲気を漂わせています。

それでは早速作っていきましょう。

甲板の塗り分けと船体の加工

いつも通り、甲板や艦橋のリノリウムの部分は、Mrカラースプレー(43、ウッドブラウン)で塗りました。甲板上の構造物や壁面部分を水性ホビーカラー(H-43、軍艦色(2))で筆塗りしました。

特殊潜航艇母艦日進(1/700、アオシマ)の甲板 塗装

日進には、バルジ(船体側面の膨らみ、浮力、復元力を増し、魚雷攻撃にも有効。ただし、速度が遅くなる)がないため、船体パーツの側面の膨らみを削り取る必要があります。

特殊潜航艇母艦日進(1/700、アオシマ)の組立説明書 船体

艦底パーツと船体パーツを接着し、アートナイフをカンナのようにして、削っていきました。最後に紙やすりで表面をなめらかにしました。

書くと簡単ですが、延べ4-5時間はかかったと思います。週末のみで休み休み作業したので2週間かかりました。

さらに船体の舷窓のモールドが少し弱くなったので0.4mmのピンバイスで穴を開けました。

特殊潜航艇母艦日進(1/700、アオシマ)の船体 バルジ削り

艦尾には甲標的発進用の扉があります。開閉選択できるので私は閉にしました。船体内側のギザギザは、舷窓の穴開けのあとです。

特殊潜航艇母艦日進(1/700、アオシマ)の船体 艦尾

甲標的について

次に甲標的についてです。

 下の写真は昔、呉の江田島の自衛隊基地見学に行ったときに撮った写真です。黒い細長いのが、甲標的です。ちなみに右側の白い弾頭が、大和の主砲弾だったと思います。背後の建物は、日本海軍ゆかりの資料が収めてある教育参考館です。東郷平八郎元帥、山本五十六元帥とイギリスのネルソン提督の遺髪も祀られており非常に厳粛な雰囲気だったことを覚えています。

江田島海上自衛隊基地内の甲標的の写真

甲標的は、日本海軍初の特殊潜航艇である。有名な人間魚雷「回天」とは、運用が全く違うものである。母艦や基地から発進し、乗員は2名で前部にある2基の45cm魚雷発射機で敵艦を攻撃し、帰還することを想定したものである。艦載航空機的な運用を目指した小型潜水艦とも言えるかもしれない。

詳しくはWIKI「甲標的」を参照ください。

その甲標的のパーツです。1パーツでシンプルです。黒く塗装しやすくするためランナーを切って下の写真のように細工しました。

特殊潜航艇母艦日進(1/700、アオシマ)の甲標的パーツ

艦橋の制作

艦橋の制作に入ります。組み立ての前に艦橋側面の窓を0.4mmのピンバイスで穴あけしました。下の写真で下のパーツだけ穴あけしたのですが、違いがわかりますでしょうか。C18、C19、C20、C21、C22、C23の窓の部分に穴を開けました。

特殊潜航艇母艦日進(1/700、アオシマ)の艦橋パーツ 穴あけ

それぞれのパーツに穴開けをしたあと組み立てに入ります。

特殊潜航艇母艦日進(1/700、アオシマ)の組立説明書 艦橋

パーツを切り出しました。

特殊潜航艇母艦日進(1/700、アオシマ)の艦橋パーツ

透明パーツのE6とリノリウム塗装済のD2を除いて接着しました。

特殊潜航艇母艦日進(1/700、アオシマ)の組立説明書 艦橋
特殊潜航艇母艦日進(1/700、アオシマ)の組立説明書 艦橋土台

B1とC18、C19のドアの部分に手持ちのドアのエッチングをつけました。

艦橋トップの小物を除いて組んでみました。

特殊潜航艇母艦日進(1/700、アオシマ)の艦橋パーツ 組み立て

瑞穂や千歳とかなり似ていますが、艦橋サイドの円形の窓の張り出しがなくなるなど少し違いが出てきています。

次回、日進の製作記②(クレーンの作成)に続きます。

では、今回はここまで。

ABOUT ME
namidare777
なみだれ(七月雨)です。 週末モデラーで艦船模型をメインに作って楽しんでいます。 週末という限られた時間で制作するためにエアブラシを使わずに制作して、10年間で20隻ほど完成させました。 この経験をもとになるべく簡単に制作するポイントをお伝えしていきます。